防衛機制

防衛機制とは、切迫した状況の時に自分が傷つくのを防ぎ、自分自身を維持しようとする心の動きを言います。それは、不安や不快な気分になるのを防ぐ役割を果たします。これは適応規制ともいい、その数例をあげます。これだけでは、対応しきれず心身に症状が出ることもあります。人により癖があり、それを見つけることもストレスの解消に役立つ時があります。

参考文献
あるカウンセラーのノート
(財団法人 関西カウンセリングセンター)

抑圧

不安のもとを無意識に圧迫し、パーソナリティの安定を得ようとする働きですが、強すぎると心の緊張をもたらし、不安定になります。「くさい物には蓋をしろ」的な働きで、くさいものがなくなるわけではありません。

昔、「ある特徴」のある人に嫌がらせの経験があった。それを忘れているけれど、何故か「ある特徴」のある人が、理由も無く好きになれない。

反動形成

自分が非常に憎んでいる人に対し、かえって親切な言葉や丁寧な態度をとることがあります。抑圧するだけでは処理しがたい強力な嫌悪感や衝動を防衛するために、意識の上では正反対な傾向や態度を表すことです。

理由は分からないが、どうしてもうまがあわない後輩がいるが、その後輩にだけ丁寧に仕事を教えている。

投射、投影

自分の弱点を他人の中に見出すことや、また、自分の責任を他に転嫁するといったようなことで、自分の抑圧された態度を認めることの不安を隠す働きをします。

クラスでとてもわがままな人がいて、とても嫌だ。でも実は、自分のわがままがその人に通じないだけであった

退行

その年相応の時点で解決しにくい場合、幼児的な発達段階まで逆戻りして、解決する働き。

弟が生まれると今までしっかりしていた兄が、指しゃぶりやおねしょが始まる。

摂取、同一化

ある対象に向けている強い感情が動機となり、その価値的内容を自分の中に無意識的に取り入れ(摂取)、それと同一傾向を示す(同一化)ようになる働き。

人気のあるタレントの服装を真似たものが流行する。

否認

内外の客観的現実を無視することにより、意識にのぼらせないようにする働き。

子供がスーパーマンの真似をすることにより自分が無力であることを無視する。

置き換え、転移

内側の不安を外側のものに移す働き。

恋人からの贈り物を、失恋したら破棄するなどその贈り物にあたる

昇華

抑圧された原始的な本能衝動のエネルギーが本来の直接目標を離れ、社会的に容認され適応された行動に変わることで、防衛機制の中で唯一の好ましい働き。

日頃の鬱憤をスポーツや芸術を通し解消する。

合理化

自分が失敗をした時に、もっともらしい理屈を後付する働き。

試験で不合格になったとき、勉強不足だったとか、試験官がおかしいという。