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2003年1月7日 21:33

船は水よりも軽いから水に浮く

 こう聞いたら、あなたはどう思いますか。一瞬そんなはずは無い、船の方が重いと感じませんか。金属の塊と、コップやなべに入った水とを比較している感覚です。飛行機が空を飛ぶはずが無いという感覚も似ているかもしれません。(こっちは、飛行機が空気より軽いから飛ぶわけじゃないですが)
 船は骨組みともいえる金属の部分だけで船と呼ぶのではなく、その間にある何も無い空間(空気といってもいいのでしょうか)を含めて船ということ。つまり、何も無い、存在を忘れていた空気の部分を含めた船が、同じ大きさの水よりも軽いから浮くことになります。
 ここまで考えてもやっぱり感覚的には、水よりも船の方が重い気がします。

 これぐらい人間の感覚は事実とは一致しないものです。この感覚(感じ方)とは、過去の経験が作り上げたものです。毎日の経験が事実を見る目を曇らせているということだと思います。経験とは、世の中の一部でしかありません。人は、その些細な経験でこれから起こることを予想し生きています。そして、それで凝り固まってしまうと、今起こっていることも、過去の経験に縛られてしまい、事実を事実と見られず、それ以上新しい見方が出来なくなってしまいます。あたかも、経験したこと意外は事実ではないのだと。実は存在を忘れている部分、感じられていない部分はとても大切だと言うことに気が付くのはとても難しいことです。

 今まで嫌な経験しかしてきていないと感じている人は、これからも嫌なことしか起こらないと思うでしょうし、今まで、何の失敗もしてこなかった人は、これから挫折を味わうことがあることなんてとても信じられません。過去に同じような場面があったとしても、それは「同じよう」であって、「同じ」ではありません。「同じよう」な結果が待っている可能性は高いですが、「同じ」結果は待っていません。そして、その過去の経験を生かすことが出来るのならば、同じような事に「良い要素」をプラスして、良い結果に結びつけることも考えられるのです。皆さんは、経験に縛られるのではなく、経験を生かしていけると良いですね。



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