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2002/09/02(月) 12:34

どうしてそんなに買ってしまうの?

小冊子にもちょっと書いたのですが、ローン地獄とかカード破産という言葉を良く聞きます。しかし、自分の懐事情以上に物を買ってしまうとそれは問題です。


「どうして、返す当てがないほどの借金をしてまで買いたがるのか、気が知れない。」と周りから見ると思ってしまいます。けれど、実は本人もどうしてか理由は分からないことが多いのです。つまり、そんなものは自分とは無縁だと思う人ほど、この事態に陥りやすい人といえるかもしれません。

買い物をするとどこか心が落ち着く、ストレス解消になるという感覚は多くの人が感じているのではないでしょうか。
これは、何かもともとあった不快な気持ち(出来事)を、買い物をするという快感で誤魔化している状態と言えます。直接は関係ないけれど別の快感を得ることで、不快さを消すのではなく、覆い隠している状態です。
だから、それでも不快な気分が強く残った状態だと、際限なく快感の行動を重ねなければいけない状態になって行きます。そして、その内不快な経験は何だったのかも分からなくなり、ただ不安な気持ちだけ持ち続けてしまうのです。
(この時、不快な経験を別の経験と摩り替えてしまうこともよくあります)
そして度を越すと、快感の行動だったはずが、それ自体が不快を伴い始めます。こうなると悪循環を繰り返すばかりです。

不快の要因は、誰かの一言だったり、仕事であったり、ある出来事であったり様々です。それの代償行為としての快感の行動は、買い物だったり、パチンコだったり、食事だったり、電話だったり様々です。
それで楽しめているうちは、よいストレス解消法といえるでしょう。しかし、その域を超えてしまった時、苦痛だけが強くなり、原因自体をもう一度考え直す必要も出てきます。自分が一番分かっているようで実は違うところに原因がある場合は多いのです。

この時点で原因とは、忘れてしまった(忘れてしまいたいほど強い)不快な経験なので、もう一度考えるのは、とても苦痛を伴うことになります。実はこれが、カウンセリングの苦痛というものです。悪いところを切り取ってしまうというものではなく、それに立ち向かい、乗り越えることで、解決していこうというものなのです。一人ではとても難しいことなので、その苦痛を一緒に味わい、付き添っていくのがカウンセラーです。長い時間を必要とする場合もありますが、孤独に悩んでいるよりも、勇気を持って相談してみてください。問題を解決しようという意思があるのであれば、何かしら道が見つかるはずです。
 このような状態になる前に、軽いストレス解消法としてもカウンセリングは向いています。

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