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2003/12/17(水)

・言葉にこだわらないで

 会話で成り立つカウンセリングをしている私がこの様に書くのは変に感じると思います。電話で相談しているときに言葉を聞かないで出来るわけは無いのだし、ましてや掲示板やメールでの相談では、その言葉を文字にしたものだから言葉にこだわらずに何を頼りに返答するのかということになります。私も、ボランティアで無料電話相談を始めた当初と、メール相談を始めた当初は、かなり言葉そのものにこだわっていました。しかし、こだわればこだわるほど、言葉では全てを表現できないという事実を知ることが出来たのです。言葉で出た表現の部分だけを取り扱うことが、いかに相手の理屈や、ましてや心の部分を無視してしまうことに繋がることになるんだということを感じるようになりました。

 言葉にこだわってしまう(言葉尻を取るというでしょうか)事は、単なる揚げ足取りになりかねませんし、単なる売り言葉に買い言葉になりかねません。もちろん言葉を大切にする事はとても大事なことなのですが、それが全てではありません。同じようなことで言い争いになったり、後になって考えると、どうしてあの時にあんなことを言ってしまったのだろうと思う事はありませんか?(ある考え方ではこれをゲームと言うのですがそれは置いておいて)これは、言葉にこだわりすぎてしまったときに起こりやすいようです。

 じゃ、どの様な心構えがいいかということになります。それは、相手が言った(書いた)言葉の背景、その人の性格を考えるといいのですが、小説を読む人は、その行間を読むという言葉がしっくり来るかもしれません。若い世代の人は、空気を読むという言葉がしっくり来るでしょうか。でも、なんだか曖昧で難しいですね。そこで、まず始めのステップとして、相手から出た言葉の「理由」と「目的」を考えてみるというのはいかがでしょう。自分を良く見てもらいたいから、周りの悪口を言う人や、自分に注目してもらいたいから大きなことを言う人。相手を思う気持ちが上手く表現できずに気の利かない言葉が出てしまう人。これらを感じることが出来ると、きっと、今までとは別に見方が出来るはずです。

 それにプラスして、自分が言う言葉が、自分が伝えたいことという目的に合った言葉になっているかと言うことにも、ちょっとだけ気をつけてみてください。それだけでかなりコミュニケーションというものが違ってくるはずです。もちろん、失敗したらごめんと謝ることを忘れずに。

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