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2002/08/02(金) 12:28

ものさし

 「価値観の違い」ってよく言いますよね。こういう言葉が出るときはなぜかけんかをするようなシチュエーションが多い様です。あなたにとって価値観って何ですか?価値観の違いってなんですか?いくら仲のよい状態だって、価値観がまったく同じということはないのに、同じ価値観だと感じてしまっています。似たもの同士だから、気が合うというのは大体みな共通の考え方、感じ方ですね。

「価値観=その人そのもの」と普段考えていますよね。その人の考え方は、その人のたくさん、もう無限といえるほどの、ちょっとした価値観(私は普段「ものさし」と言っています)が集まって出来上がってます。例えば、赤が好きだったり、海が好きだったり、食事前には手を洗わなくては気持ち悪かったり、待ち合わせには5分前には行く癖があったり・・・。

こういう一つ一つの価値観が、無限に集まってその人の考え方や行動が生まれてきています。価値観が違うと普段考えているのは、その中のたった一つのものさしが合わなかっただけではありませんか? そう考えれば、最初から「まったく同じ人間がいない=まったく同じ価値観の人はいない」から、相手を受け入れる・受け入れない、仲が良い・悪いに、大きな意味の価値観の違いはあまり関係ないようです。

そんなことを言ったって、やっぱり価値観が違うのだと思いますよね。相手の価値観が自分と合わないから、不仲なのだと。本当にそうですか?いや、そうなのかもしれませんね。でも、こう考えてみてください。相手を受け入れられないのは、自分のものさしを相手に押し付けているからだと。自分が優しくしているのだから、相手は自分に優しくしなくてはいけない、こっちがしてあげたのだから相手もしてくれなくてはいけない、自分の好き嫌いはみんなも同じように好き嫌い、自分の常識はみんなの常識。

どうですか、多かれ少なかれ誰でも知らず知らずのうちに陥っている考え方です。別にいけないことではないかもしれませんが、自分が苦しくなってはいませんか?そうだとしたらもったいないことです。

もう少しだけ、いろいろなものさしを見てみましょう。一つのものさしでその人は判断できないことはもう分かっているはず。そうしたら、自分もいろいろなものさしを持っていることに気づくはず。ちょっとした、ものさしの違い、いや、まったく逆のものさしを持っていても、相手が自分を否定しているわけでもないし、自分が相手を否定する材料にもならなくなります。今からでも、きっと遅くはないはずですよ。逆のものさしを無理に認めることを勧めているわけではありません。ただ、少しだけ気にならなくなれば、気持ちがとても楽になるはずです。

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