怒    り

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 「怒」と聞いて昔のゲームを思い浮かべる人がいればちょっとは笑いが取れるかと思うけれど、知らない人には何のこっちゃという事になるのでこれであまり文章を長く出来ないなと思いつつ、真面目に考えて行きたいと思います。

 怒りとはどの様なときに起こる感情などでしょうか。人により様々な状況が考えられますが、自分や自分の見方が傷つけられた時や、不当に扱われた時などが考えられます。自分や自分の見方を守るためのルールに対し、ルール違反があったときに人は怒りを感じます。そのルールを自分自身が違反をしてもやはり怒りが起こります。今日は約束があって7時に起きなければいけなかったのに、寝坊して30分遅れてしまった。このままでは約束をした人に怒られてしまう。この時に誰がルール違反をしたかという考え方により、怒りの対象が違ってきます。起きられなかった自分なのか、起こしてくれなかった母親や目覚まし時計なのか、昨日夜おそくまで長電話をしてきた友人、それともこんなに早く起きなければいけない約束をした今日会う予定の友人。あなたは誰に怒りを感じるでしょうか。

 そして一口に怒りと言っても、イライラしている状態から激怒する状態までいろいろな段階があります。前の例えをまた使えば、目覚まし時計のせいにすることにして、目覚まし時計に対してこの役立たずと悪態をつくのか、タンスにぶつけて壊してしまうのかです。この怒りの度合いもやはり自分の中にあるルールと密接に関係しています。ある出来事が起こったときに、その出来事をどのように受け取るのか、もともと自分の中にどのようなルールがあるのかが、その後の行動に大きく関わってきます。目覚まし時計をあまり当てにしていないのか、目覚まし時計は絶対に時刻がずれてはいけないもので、自分をきちんと起こさなければいけない物であるという考え(ルール)があるかどうかと言うことです。そして後者は、そのルールを守るため、ひいては自分を守るには目覚まし時計をタンスにぶつけて壊さなければならない状態になってしまうのです。

 これらは経験によっても違ってくるもので、例えば暴力を頻繁に受けて成長したた人は、暴力を避ける必要性を強く感じているため、暴力を感じさせるそぶり(例えば、大きな声を出す人や不満そうな顔をしている人)に対し過剰に反応し、怒りを覚えることがあります。その時に起こす行動には、攻撃をする、逃げる、固まると言う3通りが考えられます。どれを選ぶかは、やはりその人が学習してきた自分を守るために一番必要と考えられる行動を選びます。

 ここまで考えてきて感情の一つの怒りですが、イメージ的にマイナスの感情と取られやすいものです。出来れば無ければいいのにとか、出来るだけ抑えなければいけないものと言う常識(これもルールと言えるでしょう)があるために、ついつい怒りを覚えてしまう自分はダメな人間なんだと自分に対しイライラする悪循環になりカウンセリングに見えるという事もあります。怒りとは即、暴力的な行為と考えがちです(怒り=暴力、他人に向かえばDVや傷害事件、自分に向かえば自傷行為となるでしょうか。逃げたり、固まったりすることを選ぶことも出来ますが、やはり良いイメージではないですね。)。

 しかし怒りのルール設定と怒りの表現方法により、怒りそのものはプラスにも働くことがあります。差別や公害などの社会問題に対し怒りを感じ、平等や環境問題を訴える運動をするというのは、これを良く表していることと思います。逆の発想をすれば、喜びがいじめに繋がる可能性だって十分考えられるのです。感情をどのように行動に移すかが大きな鍵であることをよく考えてみて下さい。

 普段の些細な生活の中でも、相手に怒鳴るのでもなく、我慢して自分の感情を押さえつけるのでもなく、相手のここのこういう態度で自分は頭にきているということを上手く伝えてお互いの考えを理解しあい、解決策を考える事を意識することが必要です。この上手い表現方法を見つける方法に自己主張トレーニング(アサーティブネストレーニング)と言われるものがあります。我慢して爆発するタイプ等には良い方法ではないかと思いますので勉強してみるのも良いでしょう。その時、自己主張とは決して周りの意見を自分のわがままで曲げてしまうことではないことに気をつけてください。

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